骨格や噛み合わせに問題が見られる出っ歯は、歯の向きよりも根本的な治療を行う必要があるので部分矯正できません。
部分矯正できない例としてまず、前歯がデコボコして重なり合っているものが挙げられます。
歯が重なっていると3mm以上動かさなければならず、前歯を適切な位置に戻せるIPRができないので部分矯正を行えません。
次に上下の前歯の噛み合わせが悪い出っ歯も、過蓋咬合といって部分矯正ができない例として知られています。
この場合は部分矯正をすることでさらに悪化する恐れがあり、全体矯正で改善していきます。
出っ歯だけを気にして部分矯正を希望する人もいますが、過蓋咬合の治療ができないのでいずれ別の問題が発生し大掛かりな治療を受けることになります。